はじめに
メーカーやお店の名前がないものは特にこだわりがなく“なんでもいい”ものです。例えばトーストだとどの銘柄でもいいのであなたがいつも食べてるお気に入りでどうぞ。
あと、今回は惣菜パンを紹介していません。舌にのこった甘みとコーヒーが一体化したのちにあらわれる「むふん。。」という幸福感にこだわった結果です。
チョコ系
チョコクロ(サンマルカフェ)
チョコレートをクロワッサン生地で包みこんだチョコクロ。一回かじりつくだけで外側のザクッ、中のしっとり、チョコのねっとりの3つを楽しめる。集中してもう一度かじりつけばクロワッサン生地の層を感じることもできます。
クロワッサンとチョコレートは量的味的関係良好で「あ、いま、クロワッサンとチョコ食ってんだな〜」ということにはなりません。炒飯食べてるときに「あ、いま、ごはんと焼けた卵食ってんだな〜」ってならないのと同じです。
濃厚だけど甘すぎないチョコが舌のうえでトロ〜ッて横たわってるところにコーヒーをあわせていきます。そりゃ合うわ。
ホワイトデニッシュショコラ(ヤマザキ)
パンに板状のチョコが入ってる、ただそれだけの硬派なパン。「ワイはこれだけで勝負すんで!」という気合いが伝わってきます。出没するのはスーパー、コンビニ。
一部に熱狂的なファンがいる白パンはフカッ、そこそこ厚みのあるチョコをかむと「コクッ」という食感がアゴに伝わってくる。
チョコクロとちがい一体感は薄く「パンとチョコを食べてる」と頭で考えてしまう。その2秒後に「一体感てそもそも必要か?」といいたくなるおいしさがあります。
コクッとしっかり歯ごたえがあるチョコだけど口の中でどんどんやわらかくなり、最後は舌の上で横たわってコーヒーを「カモ〜ン」と迎え入れてくれます。
あんこ系
あんぱん
アメリカのポリスがドーナツなら日本の警察はあんぱんでしょ。のあんぱんです。
わかります。聞こえてます。「つぶあん」か「こしあん」どっちなんだいって。コーヒーに合わせるときはこしあんです。理由はあんことコーヒーが混じり合ったときの異物感のなさ。これだけです。
つぶあんだとやっぱ豆の皮が口ん中にのこる。でもこしあんだとコーヒーがあんこと甘さをキレイ連れ去ってくれる感じがしていいんですよね。
ちなみにコーヒーを意識しないときはつぶあんです。
あんバタートースト
表面をカリッとキツネ色に焼いた食パンに多めのバターを塗りたくり、そこにあんこを下品にのせて食べます。
バターの塩っ気とあんこの甘さが絶妙にマッチ。トーストした食パンはこのコンビを罪悪感なしで食べるための口実でしかなくなります。
「マーガリンやったらあかんの?」という質問には力強くこう答えたい。「重要なのはバターかマーガリンかではなく、『タップリ塗りたくる』ということです」と。バターのほうがコクがあっておいしいけど。
書いてて気づきました。「あんぱん」のとこで「つぶあんだと豆の皮がうんたらかんたら」いいましたけどあんバタートーストのときはつぶあんでした。いい加減なもんです。はい。
アンワッサン
出典: にゅん♪♪さん
大阪のざっくりいうと難波にある和菓子屋さんの名物アンワッサン。そうです。想像どおりクロワッサンにあんこがサンドされています。
クロワッサンといっても本格的ザクザクタイプではなく、スーパーなんかで売られてる「これクロワッサン?」ってみんなが一度は思うあのやわらかタイプです。
そんな疑問系クロワッサンに挟まれたミッチリのつぶあん。和菓子屋さんがつくってるだけあってマジメなやつなんですよ。マジメなあんこと硬派なコーヒーが合わないなんて人生の中で考えたことありますか?ないですよね。
ちなみにつぶあんの他に、こしあん、白あんもあります。
「あんぱんのとこで『コーヒーにはこしあんだ』って言うてたやん」ですって?ダメですよアータ、忘れちゃってくださいよ。
十勝あずきのミルク珈琲あんぱん(上島珈琲店)
丸くて愛らしいフォルム。ネルドリップコーヒーで炊きあげたアンコと生クリームが二層になったあんぱんです。
フカッとしたパンをモフッと一口。最初に感じるのはコーヒー味のあんこ。そこに濃厚でクリーミーな甘さ控えめの生クリームがおおいかぶさるようにやってきてあんこと混ざりあいます。
そこにコーヒーがやってきて濃厚な生クリームの余韻をキレイにつれさり一度リセット。またあんぱんを一口。死ぬまで続けたい。
トースト系
バターたっぷりトースト
なんの説明もいらないですよね。食パンをトースターでカリッと焼いたらバターをタップリ、気持ちとしては「こんなにいいのかな?」と不安になるまでぬるのがよい。
これをサクッと一口。脂っぽくなった口の中にコーヒーを注いだら、食べる量に限界をつくった神様に舌打ちすることになります。
「マーガリンやったらあかんの?」という質問には力強くこう答えたい。「重要なのはバターかマーガリンかではなく、『タップリ塗りたくる』ということです」と。バターのほうがコクがあっておいしいけど。(あんバタートースターからコピペ)
ちなみにうちではカルピスバターをつかっています。たくさん塗っても比較的、後味がスッキリしてるとこがお気に入りです。
メイプルシロップバタートースト
メープルシロップはカエデの木からとった樹液を煮詰めた甘味料。「わしゃカブトムシか!」というツッコミが聞こえてきましたが、ホットケーキにかけて食べるのが定番の有名人です。プーさんの好物ハチミツとは似てますけど別物です。
上で紹介したバタートーストにメープルシロップをタラーッとかけていただきます。ホットケーキがトーストに代わっただけなんでなにも難しく考える必要はありません。ただうまいだけです。
舌にのこったコッテリ感。これに合うのはなんですか?せーのー、コーヒー!ありがとうございました。(まるで終わりみたいだけどまだまだ続きます)
ちなみにウチでは背伸びしてモン・ファボリ メープルシロップをつかっています。「ちょうどいい感」がお気に入りです。
フレンチトースト(ホテルオークラレシピ)
フレンチトーストはホテルオークラのレシピ。これがうまいんだわ。かなり前にネット上で話題になったんで知ってる人もいますよね。
たまご焼きみたいなビジュアルのフレンチトーストを乱暴に切り分け、やさしくバターとメープルシロップをかけていただきます。
上に寝転びたくなるような外側は香ばしく、中はやわらかくしっかりしたプリンのよう。口に入れるとたまごとバニラの風味が広がりながらとろけていきます。
そこにコーヒーっすよ。
シナモン系
シナモンロール(KALDI)
冷凍だから好きなときに解凍して食べれるKALDIのシナモンロール。いいですよねぇ。シナモンロールが初めての人にもオススメできる食べやすさです。
フンワリ、シットリの生地から香るシナモン。上にかかった白いやつ(チーズフロスティングっていうらしい)が甘さ控えめの生地にコクをプラスしてくれる。2コはいきたくなる。
僕はこれを切ったりせずフォークで食べるんじゃなくて、素手でいきます。手をベタベタにしながらかぶりつき、人差し指と親指2本の指先だけでカップをもってズズズッとコーヒーをいただいています。
数年前、期間限定で大阪でも買えたので一度だけ食べた「シナボン」の「シナボン クラシック」。コチラは好みがわかれるかもしれませんが、パンチがあってよりコーヒーに合います。
シナモンレーズン(サンマルクカフェ)
出典: ytayaさん
シナモンシュガーがかかったパンにたっぷりのレーズンが入ったシナモンレーズン。サンマルクカフェで根強い人気を誇る一品(だと思ってる)。
しっとりしたパンをかじると風味と食感でたくさんのレーズンが入ってるとわかる。噛んでいくとレーズンの甘酸っぱさ、シナモンの香り、砂糖の甘さが口の中でまざりあいます。
シナモンの香りが鼻から抜けようとするので急いでコーヒーを飲む。するとシナモンを追いかけるようにコーヒーの香りも鼻から抜けていきます。鼻でもうまい。(だってホントなんだもん)
アーモンド系
アーモンドシュガーパイ(サンマルクカフェ)
“チョコクロ”が有名なサンマルクカフェで人気の「アーモンドシュガーパイ」。
名前がすべてをあらわしている見た目で、三角のパイ生地にスライスしたアーモンドがドサッ、シュガーがファッファ。地味な見た目がおいしさを予感させます。
サクサクのパイ生地の外側は噛めばポロポロなので軽く口から空気を吸い込みながら食べていきます(ルマンドを食べるときの要領)。
香ばしいアーモンドスライスの食感、マーガリンの風味が甘さに包まれます。一言で言えば“ホッとする味”。タイミングとしては仕事のあとにサンマルクカフェに寄り道して食べるのがベスト。
その他の菓子パン
メロンパン
クッキー生地がーとか、どこのコンビニがーというのはなく、適当なコンビニで買ってたべてます。イマドキどこのお店もレベル高いですもんね。
袋をあけた瞬間鼻に届く甘い香り。袋を開けただけでテンションが上がるパンってメロンパン以外にありますか?ないですよね。
メロンパンを一口。クッキー生地のザクッと感と本体のふっかふか感。メロンパン独特のあの味が口に広がって鼻から抜ける。鼻をつまみながら食べたらこうはいかない(誰もしないけど)。
口の中にのこるクッキー生地にコーヒーが混ざってホロホロする感じ。たまんないですね。
どうでもいいですけど、メロンパンの香りと味のギャップって、お祭りで売ってるベビーカステラに似てますよね。
チーズ蒸しケーキ(ヤマザキ)
そう、ヤマザキの「北海道チーズ蒸しケーキ」です。パンを紹介するっつってんのに「ケーキ」という言葉が入ってんのはいかがもなかと思ったんですけど「パンコーナーに売ってるし」でフィニッシュです。
冷凍したり、冷やしたりと色んな食べ方がありますがココは常温でいきます。そのほうがちょうどいい甘さを感じられるんですよね。
歯を唇でカバーした状態でも食べられるほどやわらかく、手で圧縮したら角砂糖くらいの大きさになりそうな軽さ。そのわりにシッカリした味。
チーズのリッチな感じとかどうでもよくて、とにかくおいしくなるように考えたらこうなった、そんなおいしさ。甘み、酸味、チーズ感のバランスがとにかくいい。
舌にのこった旨味にコーヒーがよく合います。
薄皮クリームパン(ヤマザキ)
クリームパンならコレ!と決めてないけど、よく食べるのは「ヤマザキ 薄皮 クリームパン 5個入り」ということになってるみたいです。
1コは小さいけど腰の座った武闘派フォルム。ドッシリとしたクリーム。パン部分は「クリームだけ食べたいけど、それも、ねぇ」という人の罪悪感をなくすのに必要最低限の薄さです。
奇をてらわないクリームのやさしい味と甘さ、肩身のせまそうな薄皮が口の中でコーヒーを呼び込みます。
ミニスナックゴールド(ヤマザキ)
全然小さくないのに「ミニ」という渾身のボケが名前に入った「ミニスナックゴールド」。ヤマザキのロングセラー商品です。
デニッシュ原理主義者から“コレジャナイ系”と呼ばれているやわらかデニッシュ生地。それがクルクルとまかれたファンシーないでたち。上には白くてあまーいのがかかっています。
噛み応えがあってシットリした生地そのものはほとんど甘くなく、上にかかった白い砂糖の甘みが懐かしいおいしさを作り出す。
渦巻き状なのでほどきながら食べていき、テキトーなとこでコーヒーをすすると甘くなった口をスッキリしめてくれるというカラクリ。
ちぎりパン(くちどけチョコクリーム)(セブンイレブン)
長く白っぽいパンにたっぷりのチョコチップ入りチョコクリームが入ったもの。安定感のあるうまさで根強い人気。
パンはふんわり軽くてもちもち。パン自体の味は、あくまでもチョコクリームの引き立て役に徹したものになっている。
このパンの心意気とチョコチップが入ったチョコクリームの相性はバツグン。濃厚で軽い口当たりのチョコクリーム、そこに入ったチョコチップはコクッとした食感。しっかり甘いせいかスイーツ感強めです。
こうなるとコーヒーを持った右手も忙しくなっちゃいますよね。
スナックスライス(ヤマザキ)
懐かしのアレです。「しっとりソフトな山型食パンにマーガリンを絞りシュガーをトッピングしました」袋にあった説明をそのまま書いてみました。あえて“シュガー”と書くあたりがいいですよね。
山型食パンは時代とともに進化してシットリ。キレイに塗られたマーガリンとシュガーはジャリジャリそしてコッテリ。マーガリンの塗り方にクソマジメさと古き良き昭和の大量生産を感じる。このあたりもふまえて懐かしくてジャンクなおいしさになる。
見た目よりはマシだけど、全体的にはちょっとクドめ。これがコーヒーに合うのです。
まとめ
全体的にわりとクドめのメンツになってしまいました。書いてて気づいたのですが「とにかく濃い目のモノを食べてコーヒーでサッパリ」というのが僕の中にあるようです。
この好みがなんとなくわかる、って人でまだ食べてないものがあったら一度試してみてくださいね。ほなね。