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芳醇な味わい『コーヒー』
カフェオレと言うよりも
コーヒーにミルク感広がるまろやかなカフェオレです。
WAKODO
商品名に『牛乳屋さんの』ってついてることからイメージできるやさしい味。
疲れたときに欲しくなるくらいの甘さ、ということでけっこう甘めですけど、コーヒーとのバランスのせいでしょうか、不思議とイヤじゃありません。むしろ、これくらいがいい感じ。
ベースとなるコーヒーに濃厚さや苦味を期待しちゃーダメです。こちらとしてはミルク感が強いコーヒー飲料、もっと言うとコーヒー牛乳を飲むんだな、くらいの気持ちでアプローチすると幸せになれます。
コーヒー牛乳といえば近所の牛乳屋さんでした。
小学生のころ、マンホールとマンホールの間を走り回る『ろっくん』って遊びをやってた場所のすぐ近くにその牛乳屋さんはありました。
小売はやってない配達メインのお店だったけど、「おっちゃんコーヒー牛乳ちょーだい」と100円玉を渡すと、銀行の金庫みたいなデカイ扉をガチャッとあけ、奥の方から冷えたコーヒー牛乳をおつりと一緒に渡してくれる。
そのコーヒー牛乳は当時の冷たい飲み物ランキング1位で、味も甘さもよくわからなくなるくらい冷えていた。
ちなみに2位は、おっと、いったん話を戻しますね。
ラストスパート前に
じっくり焙煎したコーヒーをたっぷり使った、濃厚でコク深い、こだわりのカフェラテです。
AGF
『濃厚ビター』って言葉に若干の警戒感をもってましたけど、「ふつうのじゃちょっと物足りないんだよなぁ」ということがありがちなぼくにはちょうどいい濃厚さで、飲みやすかったです。
マイルドなミルクに負けないコクのあるコーヒーと、『微糖』と聞いてイメージするよりちょっと控えめな甘さのバランスが絶妙。
すべてが終わったあとにホッと一息、というより、ラストスパート前にちょっと休憩、ってときに飲んでいます。
ぼくの頭の中にある『インスタントコーヒー』を超えるクオリティなので、来客用としてもつかわせてもらってます。
さっきの話ですけど、小学生のぼくにとっての冷たい飲み物ランキング1位は牛乳屋さんのコーヒー牛乳ってとこまではなしましたよね。
んで、2位は公園の近所にあった薬局の水です。その薬局にはその場で薬を飲めるようにとガラスでできたレトロな冷水機があって、冷えた細い水が小さいガラスのコップにそそがれます。
なんで客でもない、薬も飲まない子どもが薬局で水をもらえるのかって話ですが、アサヒくんが「あそこ水飲めんで」と教えてくたのがきっかけでした。
最初はさすがに入りにくく、薬局の扉をちょっとだけあけて顔から入ると店主のおじいちゃんがニコッ、それを「入っておいで」の合図だと都合よく解釈してあつかましく入ってき、アサヒくんが最初に飲み、それをマネして飲み、「ありがとうっ!」と言って公園に戻りました。
一部の人には衝撃的
コク深いコーヒーと濃厚ミルクのバランスにこだわった、甘さなしのカフェラテです。
AGF
口にいれると、ミルク自体のわずかな甘みとクリーミーさ最初にやってきて、そのあとにコーヒーのコクをしっかりと感じることができる。
これ系によくある『コーヒー入り乳飲料』的なものではなく、『ミルクを贅沢につかったコーヒー』。しかも甘くないので、『コーヒー入り乳飲料』に慣れた人には衝撃をうけるはず。
リラックスしたときだけじゃなく、甘いお菓子と組み合わせて楽しんでいます。
ちなみに、以前は7位で紹介した『AGF ブレンディ スティック カフェオレ 甘さなし』が我が家の定番でしたが、今となっては10位のこちらが新定番となりました。いつもお湯少なめでいただいてます。
しかし日持ちしない牛乳を常備しなくても、粉末だけで出来上がっちゃうってことには感謝しかありません。
当時、小学生だったぼくにとっての冷たい飲み物ランキングに戻ります。
3位は、公園の近くの商店街にあった立ち食いうどん屋さんのウォータークーラーの水でした。
誰が言い出したのかは忘れてしまったのですが、大人たちが並んでうどんを食べてる背中を左に、突き当りにあったウォータークーラーの水を飲ませてもらってました。
うどん屋さんには申し訳ないけど、2位と3位の差は大きかった。
ある日、アサヒくんが言った。
「あそこでうどん食べてみいひん?」
「え、お金ないで」
「おごったるわ」
テンポよくはなしは進んでうどん屋へ。いつも水だけ飲みにくる子どもらがうどんを食べにきたとあって、いつも以上にやさしい店員のおばちゃん。
うどんの味はというと、うまいまずいじゃなく、「大人たちはこれを食ってんのか」と子どもだけで初めて外食して興奮!というのが正直な感想だった。
その日をさかいに、遊んでて小腹がへるとうどんを食べにいくようになった。もちろんアサヒくんのおごり。1杯160円のかけうどんをおごれるほどお金をもってんのはなんでだろ、と思ったけど、腹は満たされるから考えなようにしていた。
今となっては親の金をパクってたんだろうなとしか思えない。おっちゃん、おばちゃん、あのときはごちそうさまでした。
贅沢気分
甘く香ばしいキャラメルと豊かな泡立ちのミルクが溶けあったまろやかな味わいです。
AGF
驚きますよね。キャラメルマキアートまで粉末インスタントであるってことに。
粉末の上にお湯をそそぎ、ゆっくりかき混ぜたら甘くて香ばしいキャラメルの香り。これだけでリラックス効果がありそう。
濃厚ななかにキャラメルのほろにがさ。けっこう甘いこともあってか、1杯の満足度が高いです。
これが簡単に飲めるなんて贅沢。
贅沢といえばアサヒくんである。
立ち食いうどんに飽きたのか、こんなことを言い出した。
「ヤキメシ食べに行こ」
「どこに?」
「駅前のとこ、この前いったらおいしかったから」
子どもだけで中華屋さんにいく興奮があったけど、いつものかけうどんを期待してたぼくはちょっとガッカリした。
もちろんアサヒくんのおごり。はっきり覚えてないけど、600円はしたと思う。大人になった今でもちょっと躊躇する値段だ。
600円もする贅沢なヤキメシは、食べたことないレベルでうまかった。現在の炒飯好きがスタートしたのはきっとこのときだと思う。
しかし小学生2人だけできてるのによく食べさせてくれたな。今だったら「お母さんは?君らだけできたん?」と聞かれてやさしく追い出されてただろう。昔でよかった。
香り華やぐ『紅茶』
我が家の新定番
一杯でりんご4個分のビタミンCを配合。香り高い紅茶にアップル果汁を加えて仕上げた本格派アップルティーです。
名糖
名糖といえば『レモンティー』が有名。そのレモンティーはには懐かしさがないと乗り越えられないちょっとしたクドさがありますが、こちらはスッキリとして飲みやすい。
お店で見かけたことなかったのですが、amazonで偶然発見。アップルティー好きなので即購入。それまで我が家の定番だったレモンティーを押しのけ、新定番となりました。
姉妹品のオレンジティーもおいしかったですが、やっぱりアップルです。
アサヒくんと向かい合ってヤキメシを食べながら聞いてみた。
「『駅前のとこ、この前いったらおいしかったから』って言うてたけど誰ときたん?」
「ひとりやで」
そう聞いて当時は「へぇ」としか言わなかったし、思わなかったけど、小学5年生が中華屋でひとりヤキメシをかっこむ姿を想像するとやるせないものがある。
負けない紅茶感
厳選した国産紅茶葉を加え、紅茶本来の華やかな香りと深みを引き立たせました。さらに北海道産全粉乳を100%使用することで、濃厚なコクと、やさしい味わいを実現。紅茶好きの方にこそおすすめしたい、手鍋でいれたような本格ロイヤルミルクティーです。
日東紅茶
紅茶で有名な日東紅茶のロイヤルミルクティー。
クリーミーで甘めなので、疲れを次の日に持ち越してしまいそうな夜にテレビの前でズズズッといってます。
『ロイヤル』とうたってるだけあって、ミルクにコクがあり、それに負けない紅茶の香りを感じることができました。
ひとりで中華屋にいくアサヒくん。その行動からいまならネグレクトを疑ってしまうけど、そんなことはなかったと思ってる。
元ヤクザのお父さんと夕方になると化粧をして深夜まで働くお母さんがいて、遊びにいくと父子家庭のウチよりにぎやかで楽しそうだったけど、見えない、言えないなにかがあったのかもしれない。
芯から暖まる『ココア』
鼻息もれるココア
お湯を入れるだけで手軽に楽しめる粉末タイプのココア飲料です。
スイスミス
出会いはKALDI。市販のココア飲料にありがちな物足りなさはどこへやら。濃厚、そして期待通りの甘さ。ムフンッと鼻息がもれる。
他にもおいしいココアはあるんだろうけど、一生これでいいと思ったのでココアはこれに落ち着きました。
スッパイがいい『レモン』
アメリカ映画のやつ
ビタミンCにEをプラスしたさわやかなレモンの美味しさがいっぱい広がるドリンクです。家でのくつろぎの時間・職場での休憩時間・朝食時などにお召し上がり下さい。
名糖
アメリカ映画で家庭の飲み物としてたまに出てくるレモネード。名前は聞いたことあるけどよくわかんない存在ですよね。ざっくり言っちゃうと、レモン果汁に甘くして水やお湯で割ったもの。
それを気軽に飲めるってことで、ぼくのような一部のレモネード好きにリピートされまくる狭い人気をほこる。
レモン原理主義者には甘く、レモン飲料好きにはすっぱく感じるでしょう。
市販のレモン飲料じゃ甘すぎる、なんでレモンだけで勝負せんとすぐ他のフルーツもいれんねん、と怒ってる人におすすめ。
ほっこりコッテリ『ミルク』
意外といちご味
『国産あまおう』を使用したプレミアム性の高いいちご果汁を使用。
NITTOH
コンビニやスーパーで売ってるでしょ、紙パックのいちごオーレ。あんな感じだろうと思ってたんですけど、『国産あまおう使用』とうたってるとこに期待しちゃったんですよね。
その期待は、そんなに裏切られることなく、そのへんの紙パックのやつと比べるといちごを感じることができました。でも期待しすぎちゃいけませんよ。
そんなことより、ウチで気軽にいちごオーレが飲めるという事実のほうが感動的でした。こういう甘いのが異常にほしくなるときに助けられてます。
カラダがベッドにいつもより深く沈んでると感じるときや、食後に甘いものがほしいときのスイーツ代わりにいただいています。
やっぱり『お茶』
ストレート抹茶
美しい泡立ちと抹茶本来の上質な香り・旨みにこだわった、砂糖不使用・ミルクなし・甘さなし(無糖)の抹茶飲料です。1杯1杯が個包装だから茶こしや急須いらずで、いつも新鮮な抹茶の香りと味わいをお楽しみいただけます。
AGF
重要なので最初に言っておきますが、抹茶オレじゃありませんからね。これは抹茶です。
お湯をそそいだだけと思えないほどの抹茶らしい泡立ちと苦味。なんだかホッとします。
ミルクや砂糖をいれるより、あんこや生クリームの甘さが残った舌に濃厚な抹茶をそそぐのが好きです。
抹茶の存在感
茶匠厳選の宇治抹茶をたっぷりと贅沢に使いました。ほろ苦く濃厚な味わいをお楽しみください。
辻利
商品名にある『ミルク』ってのにひかれた人には苦味が強く感じるかもしれないくらい、わかりやすい苦味。といってもただ苦いんじゃなくて、ミルクのクリーミーさと、甘みのあとに遅れてやってくるさわやかな苦味といった感じ。
カフェオレやミルクティーあるあるの『ベースの飲み物が貧弱』ということがありません。ミルクに負けない存在感ある抹茶です。
残業突入前の1杯にどうぞ。
もはや和風だし
北海道産「真昆布」と紀州産南高梅を使用した「こんぶ屋」が作る本物志向の梅こぶ茶です。
不二食品
飲んだことある人には缶をみるだけで「(半笑いで)はいはいはい」となるので説明不要なのですが、飲んだことない人にはどうやって伝えたらいいかわからない味なんですよね。
はっきり言えるのは「これはお茶なのか」ということ。お茶というよりさわやかな梅の風味がアクセントになった和風だし。
飲んだことない人は無視してください。飲んだことある人だけ「(半笑いで)はいはいはい」ってなってもらえたらうれしいです。
この梅こぶ茶を初めて飲んだのはアサヒくんのウチだったような気がする。
アサヒくんのウチでファミコンの『クルクルランド』をやってたら腹へったなーという話になった。
「梅こぶ茶飲む?」
「あ、うん」
はじめて聞く言葉だったので、頭の中では「ウメコブチャ」となり、なんなのかまったくイメージできなかったけど腹に入れられるならなんでもいいかと思ってそう返事した。
台所のテーブルに出された湯呑をみてウメコブチャの『チャ』が『茶』ということは理解できた。飲んでみたけどぼくの知ってるお茶とは全然ちがう。
よくわかんないけどズビズビ飲んでるとアサヒくんが『ウメコブ』の正体は『梅昆布』だと教えてくれた。よくわからなかった。
そんな出会いだったからか、いまでも飲むとモヤモヤした気持ちになる。
飲む点滴『甘酒』
初詣の思い出
インスタントコーヒーのようにポットのお湯で簡単に作ることができる、粉末の甘酒です。
いわきユナイト
寒空のなかでかけた初詣。夜店の甘酒を父に飲ませてもらったのが最初だった。それまで飲んだことなかった味だったことと、大人達が肩をすぼめ、口をとがらせながらズズズッと飲んでる姿と湯気をなんとなくおぼえている。
もちろん、このときに飲んだ甘酒にはおよばないけど、いつでもお湯をそそぐだけで飲める甘酒としてはなかなかのクオリティ。
「コーヒーばっか飲んでんなぁ」と思ったらどうぞ。
アサヒくんが言った。
「おれな、引っ越すんねん」
「そうなん?いつ?」
「わからんけど、もうすぐ。誰にも言わんといてな」
「うん」
こんな話がでてからもぼくとアサヒくんはいつも通り、公園で遊んだり、病院の噴水の周りにあるベンチに座り、今となってはまったく思い出せないことをはなした。
はなしを聞いた4日後、アサヒくんは学校に来なくなった。
明日も遊べると思ってたから、映画のような感動的な別れのシーンはなく、ハサミでチョキッと切られたように、アサヒくんとの時間はあっさり終わってしまった。
よっぽど遠くに引っ越したからか、ぼくにうどんをおごることに嫌気がさしたのか、アサヒくんは会いにきてくれなかった。
アサヒくんの話は、じゃなくて、ぼくのお気に入り粉末ホットドリンクは以上です。
疲れたあなたのカラダと心をほどいてくれる1杯が見つかりますように。