砥石とシャープナーどっちにしようか迷いますよね。
わたしみたいに
- めんどくさがり
- とにかく楽なのがいい
- 毎日のストレスをなるべく減らしたい
こんなひとは、この記事を読まずにシャープナーを選んで大丈夫だとおもいます。
でも、
- そもそも砥石とシャープナーのちがいってなんなの?
- 使い方にどんなちがいがあるの?
など基本的なことがわからないひと(わたしがそうでした)はそのへんを理解してからどちらがいいか判断してもおそくありません。ぜひこのまま読みすすめてください。
死ぬまでにあと何回ダンナのめしをつくるのか。
そんなことを考えては部屋の隅でそよぐホコリをみつめるわたしが、いまのやり方に落ち着くまでの道のりも記事後半に書いてみたのでついでにどうぞ。
あなたの「包丁の切れ味どうすんだ問題」を考える負担を少しは軽くできるとおもうのでぜひ参考にしてください。
もくじ(気になる見出しをタップ!)
まずは表をみてみましょう
はじまったばかりですが、砥石とシャープナーの違いを簡単にまとめてみたのでご覧ください。
記事を読まなくても、この表をみるだけであなたの悩みを解決できるかもしれません。
解決できなかったとしてもこれから読む内容がよりわかりやすくなります。
数字部分はあくまでも目安ってことでお願いします。
砥石 | シャープナー | |
---|---|---|
準備はいるか・いらないか | いる(砥石を水につける) | いらない |
研ぐのにかかる時間 | 10〜20分 | 1分くらい |
切れ味 | 100 | 80 |
どうやって研ぐか | 刃を削る | 刃をこする |
切れ味のもち | 約1ヵ月 | 約2週間 |
価格 | 2,000円前後 | 1,000円前後 |
砥石とは
水でぬらしたレンガようなものにシャーコシャーコと包丁をこするアレ。ヤマンバが鬼気迫る表情ででかい包丁を研いでるアレでもあります。
砥石には包丁を研ぐ粒が含まれていて、その粒の大きさによって大きく3種類に分類されます。
刃がかけてしまったようなときにつかう「荒砥石」、プロがていねいに仕上げるためにつかう「仕上げ砥石」なんてのがありますが、ウチのような一般的な家庭では「中砥石」といのがひとつあれば十分です。
砥石で包丁をとぐのは簡単ではありませんが、うまくできるようになると切れ味がながくもちます。
価格は2,000円前後。
シャープナーとは
シャープナーとは砥石の簡易版といったポジションで、砥石とくらべてかなり簡単に切れ味を復活させることができます。
amazonで「シャープナー」と検索した結果をみるとわかるのですが、とにかくいろんなタイプがあります。
使い方もタイプごとにビミョーにちがいますが、はじめてのひとでも失敗なく切れ味をよくすることができるのがシャープナーの特徴です。
価格は砥石の半分くらい、1,000円前後で買うことができます。
3つの大きな違い
砥石とシャープナーの大きなちがいは3つ。
- 砥石とシャープナーはやってることが全然ちがう
- 砥石と比べてシャープナーは使い方がとにかく簡単
- 切れ味の違い
ではこれらをひとつずつみていきましょう。
①砥石とシャープナーはやってることが全然ちがう
よく切れる包丁の刃の状態ってどんな感じでしょうか。ツルツル?ギザギザ?
じつは目に見えないレベルでノコギリみたいにギザギザなんです。
包丁をおしたり引いたりすることでこのギザギザが食材を切ってるんです。
その証拠にといっちゃ大げさですけど、肉に包丁をあてて上から体重をかけてもなかなか切れないですよね。でも包丁を、押したり引いたりすることで簡単に切ることできるってことはふだん料理しててなんとなく知ってますよね。
切れなくなった包丁の刃先は丸くなっています。そこでギザギザを復活させるためにするのが「研ぐ」ということなんですね。
で、この研ぎ方のアプローチが砥石とシャープナーでは違うというお話をこれこらしていきますね。お待たせしました!
砥石は丸くなった刃を削ってもとのベストな状態にもどすんですけど、シャープナーは刃を削るわけじゃなく、刃先をこすることでギザギザを応急処置的につくりだして切れ味を復活させています。
シャープナーがつくりだすりギザギザは砥石で削りだされたものとは違い、「なんちゃってギザギザ」なので、その効果はながくもちません。
それにシャープナーをつかい続けると刃先が丸くなっていき、切れ味がもどりにくくなるといわれています。
こういう違いを埋めるための作戦としては、ふだんはシャープナーで応急処置的に切れ味を復活させて、月に1回くらいは砥石でしっかり研ぐというのがあります。
わたしはむずかしそうでめんどくさそうな砥石をつかうつもりはないので、ニトリの1,000円くらいの安い包丁とシャープナーの組み合わせでいけるとこまでいき、包丁がダメになったら買い換える作戦を実行中。3年目に突入です。
②砥石と比べてシャープナーは使い方がとにかく簡単
包丁を研ぐおおまかな流れはこんなかんじ。
砥石の場合
- 砥石を10〜20分ほど水につけて砥石に水をふくませる
- 包丁を研ぐ
シャープナーの場合
- 溝に包丁の刃をあててこする
一般的な砥石はつかうまえに20〜30分ほど水につける必要があります。これは包丁を研ぐときにすべりをよくするためです。
シャープナーは砥石のように水につけるという準備がいらないので「切れ味わるっ!」となったらすぐにシャッシャッとつかえます。
プロの方のなかには、いつでもつかえるようにずっと砥石を水につけっぱなしにしてるひともいるというのを聞いたことがありますが、ウチでそこまでするのはちょっとってかんじですよね。
②の「包丁を研ぐ」は慣れたひとなら一心不乱に研ぐだけですが、なれるまでは、研ぐときの包丁の角度や力の入れ具合、持ち方や指をおく位置など気にしながら研ぐことになるので簡単にはいきません。
砥石で研ぐこと自体にかかる時間は10〜20分ほど。水につける時間もあわせたら30〜50分かかりますが、シャープナーだと準備がいらないので1分もあればオッケーです。
③切れ味のちがい
砥石とシャープナーでは研いだあとの切れ味にちがいがあります。
わかりやすくするためにムリヤリ切れ味を数字であらわすと
- 砥石で研いだものは100
- シャープナーで研いだものは80
だいたいこんなイメージです。
こうやってみると砥石のほうがいいって思いますよね。当然です。
ただ、わたしは80の切れ味で十分だなっておもってシャープナーをつかっています。
だって100の砥石だとトマトがすけるくらい薄く切れるかもしれませんが、そんなふうに切ることありませんし、80以上の切れ味をほしいと思ったことがありません。
ストレスを感じることなく料理するのに80の切れ味があれば十分。
だからわたしは時間をかけて丁寧に研いだ100の砥石より、シャッシャッと簡単に研いで80のシャープナーを選びました。
ちなみに砥石の切れ味は100ですが、あくまで慣れたひとが砥石をつかって研いだ場合の話です。
わたしみたいな素人がやったら70〜80くらいだと思ってください。
プロ砥石>シャープナー>素人砥石
こんな感じです。
わたしがシャープナーを選んだ理由
ここまで砥石とシャープナーのちがいを紹介してきました。
そのあたりもふまえて、わたかしがシャープナーを選んだ3つの理由について書こうとおもいます。
- プロがつかってた
- おもいたったらすぐ復活
- 簡単
①プロがつかってた
包丁の切れ味がわるくなったら、近所のスーパーにくる研ぎ屋のおっちゃんにもっていってたのですが、スーパーごとなくなるという悲しいことがありました。
わたしはこれから一生切れ味の悪い包丁と付き合っていかなければならないのかと思うと夜も7時間しか眠れず、このままではいけないと行きつけの焼き鳥屋さんの大将に相談。そこで教えてもらったのが現在つかってる このシャープナーです。
でも焼き鳥屋さんでシャープナー?砥石ちゃうの?と思いましたよね。
プロは砥石をつかってふイメージが強かったので、きいてみたらこんな答えが。
「シャッシャッってやるだけやからだれでもつかえるし、とにかく包丁が切れるようになればええねん」
いまのお店をやる前に修行してたお店でもシャープナーをつかってたみたいで、はじめて知ったときはわたしと同じように「砥石ちゃうんかい!」と心の中でツッコミをいれたんだとか。
そんなこんなでうたぐり深く、あつかましいわたしは自分ちの包丁をもってお店にいき、実際につかわせてもらいました。
結果は鶏肉の皮を切るときのイライラと、漬物がつながってたときのおかしさを味わえなくなると思うとちょっとさみしくなるスバラシー切れ味。
帰ってamazonでポチッ。
②思いたったらすぐ研げる
砥石はつかうまえに20〜30分ほど水につけなきゃいけないけど、シャープナーはそういう準備みたいなものがありません。
切れ味が落ちたな、と感じたらすぐつかうことができます。
ある土曜の朝。ワイドナショーをみてたダンナが発作的にでかけていき、帰ってきたら右手に砥石、左手に砥石が入ってたであろう白いビニール袋をにぎりしめてました。
聞けば職場のひとに「包丁研ぎって気分が落ち着くでぇ」とおすすめされたことを思い出して買いに行ったんだとか。
ダンナの気分が落ち着かないのはわたしのせいだろうとニヤニヤしつつ、包丁を研いでもらえるのはどんな動機であれ楽なのでバンザイしてよろこびました。
でも2ヶ月くらいたつとダンナが自分から包丁を研ぐことはなくなり、お願いするとメンドクサソーな顔をするので、ムカついて頼むのをやめました。
といっても貧乏性なわたし。つかわなくなった砥石を放置しておくなんて考えられません。
YouTube先生の生徒となり、動画をみつつチャレンジしてみたのですが、うかつにも包丁を研げるダンナを尊敬しそうになるくらいめんどくさい。ダメだ。
てか、性質上しょうがないと思うんですけど、つかうまえに砥石を水に20〜30分つけなきゃいけないのが不便。
研ぎ方についてはやってれば慣れるんだろうけど、思ったときにすぐつかえないことについては慣れる気がしないんですよね。
こんなこともあって、思いたったらすぐにつかえるシャープナーにしたのでした。
③簡単
の動画は包丁や鍋などのキッチン用品で有名な貝印が教えてくれる包丁の研ぎ方の動画なんですけど、みなくて大丈夫です。
ぜんぶで2分50秒ある動画のなかで、研ぐ前に準備するもの、包丁の持ち方、指の添え方、砥石に対する包丁の角度、力加減、バリの取り方、砥石のメンテナンスなどていねいに教えてくれています。てか、ややこしくないですか?
砥石で包丁を研ぐと心が落ち着く、包丁に愛着があるからていねいメンテナンスしたい、砥石で研いでるワイかっこいい、そんな理由なら砥石をつかうのもわかります。
でもわたしとしては、包丁は毎日こなす仕事のひとつである料理につかう道具。
そこでつかういち道具にそこまでかまってらんねーというのが本音なわけです。
わたしのような極度のめんどくさがりが砥石をえらんだら、切れ味がわるくなったけど研ぐのがめんどくさいからそのままつかい続ける、そんな抜けだせそうにない負のループにヒザまでつっこんでしまって自力では脱出できないのは目に見えてます。
こうなると簡単なことが正義!ということになるわけです。
シャープナーという選択肢
砥石とシャープナーの違いについて書いてたつもりが、最後は体験談をふまえたグチみたいになってしまいましたが、すこしは役にたてたでしょうか?
どこで刷り込まれたのか、包丁は砥石でとぐものだとなんの疑いもなく信じていました。
そのせいもあってか包丁の切れ味がおちてきたと感じるだけ砥石のめんどくさそうなイメージが頭をよぎってブルーになってましたが、包丁の切れ味をとりもどす方法は砥石だけじゃないと知り、かなり気が楽になりました。
自分がつかってるからという理由であなたにシャープナーをすすめる気はありません。
ただ、「こんな選択肢もあるよ」という軽いノリなのでぜひ参考にしてみてください。
あなたにとってなるべくストレスが少ない決断ができますように!
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